ニューヨークに住んでいた頃、ESL(英語を母国語としない人のための英語を学ぶクラス)に通っていました。
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そこの先生に指摘された言葉が、日本語と英語のちがいを教えてくれた、私にとって忘れられないひとことでした。
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それは
「日本人は、”I think…”(〜だと思う)を言いすぎ」
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私たち日本人は無意識に「和」を尊重します。強く主張して対話の輪をいびつにしたくない。
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また謙虚さが美徳なので、自分ごときが真理を知っているかのように言い切るなんて……。
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そんなマインドが、語尾の「だと思います」として現れてしまう。
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でも、英語圏の文化背景は全く違います。そこで尊重されるのは、「自立し成熟した個人」であること。
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自分の意見をはっきり言い切れない人は、謙虚なのではなく「未成熟」だとみなされてしまう。
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日本語文化でしか育ってこなかったわたしには厳しい現実を、突きつけられた瞬間でした。
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実は、英語と日本語では「対話の成立における責任」が真逆なのです。
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●日本語:聞く側に責任がある。
(「行間を読む」という言葉通り、察する文化)
●英語:伝える側に責任がある。
(具体的、簡潔で誤解を極力生まない構成)
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真逆のモードで対話が構築されているので、日本語モードのまま話すと英語モードの聞き手には
「ぼんやりした人だな」「意見がないな」と
キャッチされてしまうのです。
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実績を並べるだけの自己紹介なら、この心配はないでしょう。でも、専門家として立ち、世界から意見を求められたとき、「〜と思う」を挟まずに会話できるマインドに切り替えられるか。
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これは、英語力以上にメンタルを含めたトレーニングが必要です。
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言葉が変われば、セルフイメージが変わり、世界から届く視線が変わります。
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