こんにちは。
英語の雑談力を身につける英語学習コーチの栗宇美帆です。
言語のある特徴によって
どの言語を使うかで貯蓄額が変わるんですって!
行動経済学者のキーズ・チェンさんの研究結果です。
どんな特徴かというと
「未来形があるかないか」
です。
詳しく説明しますね。
雨が降る、ということを
英語で言うと
It rains.
日本語は
雨が降る、です。
では、明日雨が降る、はどうでしょう?
英語は
It will rain tomorrow.
いっぽう日本語は
明日雨が降る。
「雨が降る」の部分は
日本語では変化がありません。
日本語は「明日」という言葉をつければ
それは未来のことを示すことになり
特に他に変化を加える必要はありません。
でも英語の場合
tomorrowをつけるだけでは×です。
rainsの部分をwill rainに
変えなければなりません。
中国語も日本語と同様に
未来形はないそうです。
そして、国民の貯蓄高を高い順にグラフにすると
この未来形のある言語を母語とする国が
未来形のない言語の国の前に並ぶそうです。
なぜそうなるのか?
未来形のある言語を母語とする人にとって
現在と未来は別物。
分離したものという概念が強いといえます。
なので、現在から続く未来のために
今から貯蓄する、という意識になりにくい。
一方、日本語のように
現在も未来も同じ表現で表す言語では
現在と未来は地続きなので
未来を想像しやすい、
今の自分と未来を関連付けやすいからだそうです。
貯蓄というのは
未来のために今を犠牲にする行為。
また反対のベクトル
今を楽しむために未来を犠牲にするもの、
たとえば喫煙の習慣についても
未来形のない言語を話す人たちのほうが
喫煙率が低い結果になったそうです。
こちらがチェンさんのTEDのプレゼンです。
貯蓄という点では未来形のない言語が
高かったわけですが
一方、投資でみると
反対の結果になりそうだなと
わたしは思います。
現在と未来を切り離して考えるなら
未来についてのリスクも
今の自分との関連が薄く感じるからです。
投資率と言語に関する比較は
この研究発表には出てきませんが
たとえば
リスクをとって大胆な行動をとる必要があるときは
あえて英語でそれを書いてみる、宣言してみる。
今から未来にそなえてこつこつと続けていくという
行動を決断したいときは
日本語で書く、宣言する
というのも
効果があるかもしれませんね。
わたしたちの思考は言語がベースです。
たとえ文字や声に出さなくても
四六時中、言語の影響を受け続けています。
であるなら
行動にも変化があって当然と言えますよね。
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