英語のリスニング勉強法【3か月で英語が聞こえる!】(5)英語は裏ビートを攻略せよ!

日本人が英語の音を早いと感じて聞き落してしまう原因に、子音をいちいち発音してしまう癖がある、ということを書きました。

子音はそもそも音じゃなくて口の形!!!

これは私のレッスンでは鉄則です。生徒さんたちには耳タコ、口が酸っぱくなるほど言い続けています。

今日はそこにもう一つ、加えたい。

まだあるん?と思った方、ごめんなさい。

でもね、一部の人には朗報です。洋楽好きな人、演奏する人、喜んで!

では発表。


英語は裏ビートを習得せよ!!!

ビート?裏?ってなった方のためにちょっと説明しますね。音楽やダンスする人にはおなじみの言葉ですが、そうじゃない方はピンとこないですよね。

西洋音楽にはリズムとビートがあります。
リズムというのは、同じ一定の長さの時間(一小節)に決まった数の拍子が周期的に刻まれパターンのことです。

4拍子のリズムなら1234と四つの拍子が123412341234とずっと続いていきます。

ビートというのは、リズムを構成する1234の各拍のことです。

例を挙げるとチューリップの歌。あれは4拍子のリズムで、「さ・い・た・あ」と4つの同じ長さのビートで1小節ができています。

裏のビートというのは、各ビートの間です。文字であらわすなら1 a 2 a 3 a 4 aのaの部分。

ドラムだと「ズン・ズン・ズン・・・」というメインのリズムの間に「ズン(チャ)ズン(チャ)ズン(チャ)・・・」とチャが入りますよね。このチャが裏です。

チューリップで裏に(ぁ)入れるとこうなります。
さ(ぁ)い(ぁ)た(ぁ)あ(ぁ) 
1小節の時間の長さは変わらないので、裏ビートを取ると忙しくなりますね。

英語はこの裏にも音が割り当てられるのです。

実際、英単語の裏ビートの例を挙げますね。

今日のレッスンで生徒さんにスティーブ・ジョブスのスタンフォード大でのスピーチを聞いてもらっていました。

And Laurene and I have a wonderful family together. という部分を聞いたとき、最後のtogetherのtoが聞こえない、ということでした。

この部分、Jobsの話し方では、1小節目 And Laurene and I、2小節目 have a wonderful family、3小節目 together. という感じ。

3小節目はなんと[ga]という音が始まりの1ビート目に聞こえます。

togetherをto/ga/therという3拍だと思っていると、たしかにgaと同じ長さ、強さのビートとしてtoは発音されていません。だからtoがない!と感じてしまうわけです。

togetherという単語の最初のビートはアクセントのあるgeの部分で、toは2小節目と3小節目の間の裏ビートのところで始まっているのです。

なので、1ビート丸ごと与えられているgeと同じ長さでなく、半分以下の長さでしかも弱く発音されています。

英語では、この裏で発音される単語や音があるので、単語数が多いはずのに聞こえる音が少なく感じてしまう現象がおきます。

関係代名詞のthatなども、裏に入っているとかすかにthが聞こえたかな、ぐらいですが、表のビートにあるときはきっちりthatと発音されたりします。

これが英語が早くて聞き取れない、言えない、というもう一つの原因になっているのです。

そんな音楽的な感覚、なじみがないからますます難しいよ!という方、こんな練習をしてみてください。

英語を読むときや、暗唱するとき、拍手や膝うちなどで、拍子をとってほしいのです。そのとき、ズンチャ・ズンチャの感覚、つまり拍手や膝を打つときが表ビートのズン、手が上がるときが裏のチャ、これを感じながらリズムよく、ノリノリでお願いします。

英語、とくにアメリカの英語に、このビート感は欠かせません。自分がリズムを心地よく刻んで発音できるようになると、ネイティブの話すリズムに同調して、裏ビートにある音を聞き取る、想定する、ことができるようになります。

私もこの練習をするときは、立って指を鳴らしながら、ジャズシンガーのようにリズムに身体を揺らしながら行います。ぜひトライしてみてください!

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目からうろこのリスニング力アップ方法【リスニング力が上がらない人がやっていないこと】

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自己紹介

英語コーチ歴5年。翻訳業11年。(その前の英語学習者の経験は8年)。
英文科卒でもなく留学経験もない主婦から、日本で学んでプロ翻訳者になり、その英語知識を活かして英語学習する方を英語コーチとしてサポートし続けています。

翻訳書:

『人生を大きくジャンプさせるワクワクの見つけ方』(VOICE社)

『「考える」より「感じる」を大切にすることが幸せへの近道』(VOICE社)

『仕事で、個人で、目標を達成するためのカベの超え方』(VOICE社)

『あなたの考えは、あなたをだます』(VOICE社)

2001年の米国同時多発テロ、あれをきっかけに日本人の私にできることはないかと英語を大人になって学び始め、そこから私は自分の価値をしり、人生が大きく変わりました。英語がネックになって才能を発揮できていない人のサポートを少しでもできればと思い、活動しています。

簡単なことなのにこれを意識していないがために、英語を聞き分けることが難しくなるし、話した英語が通じない、なんていう悲しいことが起こったりします。

この大切さを身をもって知ったとき、同時に英語に対するブロックが外れました。なので、英語苦手だなあ、と感じている方も少しでも苦手意識が薄れるきっかけになればと思って書いています。

ではさっそく本題です。

英語のリスニングができないという人は、だいたいこれからお話することを意識していません。

それはアクセントです。

英語の発話とリスニングについて、アクセントは欠かすことができません。それなのに、なぜか日本ではこのアクセントがかなり軽く扱われちゃっています。

辞書を引いて英単語を調べても、意味は見ても発音記号を確かめる人はとーーーーーっても少ない!

辞書のどこにアクセント書いてあんの?と思う人も多いはず。

書いてありますよ、アクセント。辞書を引くと発音記号が載っていて、発音をしめす文字の中の一つだけ上に ’ がついているものがあるはず。これがアクセントに記号です。これがついている音を強く読んでね、という印です。

アクセント記号には2種類あります。右上から左下に向かってチョンとついているのが一番強いアクセントの位置を、左上から右下に向かってチョンとなっているのは2番目に強い位置を示しています。

特に一番強いアクセントの位置が超・超・超重要です。

アクセントの位置が重要な理由

先日、今年のノーベル賞が発表されました。国籍はアメリカの方ですが、生まれが日本の方が受賞され、英語でスピーチされていたのを聞きました。

たいへんおこがましいのですが、長年アメリカに住まわれていたこの方の英語、ネイティブ並みの発音、というのとはちと違う、私たち日本人になじみのある英語発音でスピーチされていました。

でもやっぱりこの方の英語はちゃんとネイティブに伝わっているし、ご自身もネイティブの英語を聞き取っていらっしゃる。

この方の英語がいかにも日本人の英語っぽく聞こえるのは、母音と子音の発音のバリエーションがネイティブほど多くなく、日本語語の50音のバリエーションの中で済ませているからです。

しかし絶対的に違うのは、アクセントの位置がしっかりしているところ。

子音と母音がカタカナ的でも、各単語の中のアクセントが正しい位置におかれ、ちゃんと強調されて発音されている。

だから英語として認識されるのです。

実はいくらキレイに一つ一つの音を発音できても、アクセントの位置が違うと、なにを言っているか分かってもらえないし、聞き取ることができないのです。

学習方法:身体にアクセントの位置をしみこませる

学習方法はきわめてシンプル。

1.辞書などでアクセントの位置を確認

2.自分で発音してみる

申し訳ないけどこれだけです。これを出会う単語すべてにしてください。カタカナ英語として日本で浸透している単語ほど要チェックです!

たとえば、パターン(pattern)

これは以前も私の失敗談として書いていますが、正しいアクセントはpaです。でもカタカナ読みするとタの位置が強くなります。

「知ってる」と思っているものほど危険です。間違っていた場合、その身体へのしみこみ度が強いので、修正に時間がかかります。

正しいアクセントで発話すると。。。

・面白いことに、言いにくかった単語が言いやすくなり、その単語が言いやすくなったことで、つっかえつっかえだった文全体もスラスラいえるようになります。

・また、アクセントを意識するようになると、英語独特のリズム感が分かるようになり、そのリズム感が分かると聞いている音声のリズムにも同調できるようになり、言葉の切れ目、かたまりが身体で分かるようになります。

・もちろん、発話も聞きやすい英語に変わります。リズム感のない英語は聞いていて「おっとっと」とつんのめりそうな気持ちになったり、抑揚がないのでひきつける話し方になりません。

快感が訪れる

これは他の人に確認していないので、私だけかもしれませんが、私には確実に起こりました。

発音することの快感です。

正しいアクセントで発音することを意識し、リズムに載って英語を発話できるようになると、その英語を発音すること自体が快感になるのです。

脳内になる各単語のイメージ音に近い音が自分の口から出す快感、そしてそれを再度耳から取り込む快感。

この快感を知ると、逆にアクセントの位置が不明のまま発音することが不快になります。こうなると、耳は勝手に英語音声のアクセントを追いかけるようになり、自分の中の音パターンの例が勝手にどんどん増えていきます。

今回はアクセントを意識することでリスニング力を上げるということをお話しました。

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英語コーチ歴5年。翻訳業11年。(その前の英語学習者の経験は8年)。
英文科卒でもなく留学経験もない主婦から、日本で学んでプロ翻訳者になり、その英語知識を活かして英語学習する方を英語コーチとしてサポートし続けています。

翻訳書:

『人生を大きくジャンプさせるワクワクの見つけ方』(VOICE社)

『「考える」より「感じる」を大切にすることが幸せへの近道』(VOICE社)

『仕事で、個人で、目標を達成するためのカベの超え方』(VOICE社)

『あなたの考えは、あなたをだます』(VOICE社)

2001年の米国同時多発テロをきっかけに、日本人の私にできることはないかと英語を大人になって学び始め、そこから私は自分の価値をしり、人生が大きく変わりました。英語がネックになって才能を発揮できていない人のサポートを少しでもできればと思い、記事を書いています。

英語が速くてリスニングができない理由、これをつぶしてリスニング力をアップさせるのに必要なこと、具体的なやり方、その後の成果が見えてくると思います。

リスニングができない理由 :

  1. その単語と脳の中で紐づいている発音が実際のネイティブの発音と違う
  2. 語順に慣れていない(ので日本語ロジックで聞いている)
  3. 単語を知らない
  4. 文法を知らない
  5. スピードになれていない

今回は5. スピードになれていない、の解決法です。

前の記事でも書いたように、私たちの多くが認識している英語の発音は、学校の教室で習った発音か、もしくはカタカナ英語。

・残念ながら学校では発音記号をきっちりやらない。

・ローマ字という仕組み

・全員で唱和の弊害

これによって英語の音を認識するのに、依然として日本語の音認識をベースにしてしまっている、という人がめちゃくちゃ多いです。

こうなってしまっているために英語のスピードについていけないと感じる人の特徴

t. d. g. bを単語をト、ド、グ、ブと発音する。

例えば flying の最後の g をグと読んでしまう。

これの何が問題か、単に発音が悪くて英語っぽくないってことが問題ではないのです。

実はもっと深刻な問題がここにはあるのです。

認識する音節の数を勘違いしてしまうため、文字から想いえがく英語の単語より、ネイティブの発音だと短く終わってしまう、つまり早く聞こえてしまう、という問題です。

どういうことかというと。。。

例えばchocolate。チョコレートです。

この単語はいくつの音でなりたっているでしょう?

カタカナの場合、チョ・コ・レ・ー・トと5音です。

ところが英語の場合
choc・o・lateの3音と認識されます。

chocolateをみたときにチョコレートという音を思い描く時点で、もうスピードにはついていけません。

英語の場合、単語のなかで強く発音する音も必ず決まっていて、それ以外は弱くなるので、実際に聞こえるのはchoとlaの音だけになる可能性も多々あります。

あえてカタカナに書くなら「チョ(ク)(ィ)」こんな感じに聞こえます。

ネイティブは「チョコレート」を早口で言っているのではないのです。
発音している音の数がそもそも少ないのです。

正しい音の数に自分の音認識を修正する具体的な方法

(1) 辞書で音節の数を確認する

(2) 一音節には一音を意識して発音する

  1. 辞書で音節の数を確認する

音節というのは、一音として認識されるかたまりのことです。

辞書で単語を調べると、単語のスペルの間に黒丸が打ってあります。(辞書によっては黒丸ではないかもしれませんが、なにかしらの形で区切られているはずです)

この黒丸と黒丸の間が一音で一音節です。

先ほどのchocolateの例を見ると、choc・o・lateと言うように黒丸が入っています。

chocで一音、oで一音、lateで一音ということです。

chocのcは2つ目の音節のoが母音なので、そこにくっついてcoという音が発生します。
lateは母音が2つあるのに、最後のeは発音しません。

こうしたことを認識して、3音で発声する練習を積みましょう。

1.音節の最後に舌を元に戻さないトレーニング

これも私は生徒さんとのレッスンを通して気づいたことなのですが、日本語と英語では、単語の終わりの舌のポジションが違います。

日本語の場合、そもそも、どの音を発しても舌は下顎にぺたっとくっついたままです。「あいうえお・・・」と全部の音を試しに発音してみてください。舌はほとんど動かないはずです。

ところが英語は舌は上下前後に動くだけでなく、使う部分も先のほうだけだったり、真ん中あたりだったり、外側を巻き上げたりと、実にいろいろな動きをします。

そして、ひとつの音の発音をした後は、次の音を発音するまでその口の形、舌の位置、歯の状態を変えません。

ピリオドや呼吸で切るとき以外は、舌を日本語のホームベースである下顎にぴたっとはりつける場所に戻さない、これがとても大切です。

これによって、余計な母音が入り込むこともなく、また、「リエゾン」と言われる音がつながって聞こえる現象が自分の身体を通して再現できます。

リエゾンを意図的にしようとすると、みょうに力が入って不自然になりますし、なぜそうなるかの構造的な理解がないので、リスニングで聞き分けるのも遠回りになります。

口の形を解かずに次の音を発音する。とにかくこれを身体になじむまで徹底的にやってみましょう。

続けていくと

単語ごとの区切りがわからず、早い!と感じてしまっていた英語の音声が、単語が分かれて聞こえるようになります。

そして知っている単語と知らない単語が識別できるようになるので、たとえば知らない単語があったら、そこだけを話している相手に聞き直すとか、動画などなら止めて調べるということができるようになります。

前回の子音と母音を分けるトレーニングでも言いましたが、これができるようになると、周囲の人から発音を褒められるようになってくるでしょう!

というわけで、速くて聞き取れないのは音の数が違うから‼️でした。

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英語のリスニングについて
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この記事の信頼性
英語コーチ歴5年。翻訳業11年。(その前の英語学習者の経験は8年)。
英文科卒でもなく留学経験もない主婦から、日本で学んでプロ翻訳者になり、その英語知識を活かして英語学習する方をサポートし続けています。この経験のなかで実際に私が自分で体験し実感したことを書いています。

翻訳書:

『人生を大きくジャンプさせるワクワクの見つけ方』(VOICE社)
『「考える」より「感じる」を大切にすることが幸せへの近道』(VOICE社)
『仕事で、個人で、目標を達成するためのカベの超え方』(VOICE社)
『あなたの考えは、あなたをだます』(VOICE社)

この記事を読んで得られること
英語のリスニングができない理由、これをつぶしてリスニング力をアップさせるのに必要なこと、具体的なやり方、その後の成果が見えてくると思います。

2001年の米国同時多発テロ、あれをきっかけに日本人の私にできることはないかと英語を大人になって学び始め、そこから私は自分の価値をしり、人生が大きく変わりました。英語がネックになって才能を発揮できていない人のサポートを少しでもできればと思い、記事を書いています。

リスニングができない理由

  • その単語と脳の中で紐づいている発音が実際のネイティブの発音と違う
  • 語順に慣れていない(ので日本語ロジックで聞いている)
  • 単語を知らない
  • 文法を知らない
  • スピードになれていない

脳の中で単語と紐づいている「まちがった」発音を上書き修正する

これがとにかくめちゃくちゃ大事です。ここができるとリスニング力が劇的にアップします。なので今回はここについて解説していきます。

私たちの多くが認識している英語の発音は、学校の教室で習った発音か、もしくはカタカナ英語。以下の理由で、まちがった英語の発音がインプットされてしまっているのです。

・学校では発音記号をきっちりやらない。
・ローマ字という仕組み
・授業中にクラス全員で教科書を唱和することで、合わせやすい発音に同調してしまう

間違った発音と紐づいてしまっている人の特徴

何度聞いてもわからない単語があって、テキストを見て、なんだ、この単語だったのかあ、となる。

どんなにたくさんの時間をかけても、このパターンを繰り返しているだけでは残念ながら発音やリスニングはなかなか上達しません。

聞き覚えのない発音が単語に結び付かず、結局もとから知っている「まちがった」発音、この単語はこういう発音でしょ、と思っているものとの紐づけに戻ってしまうからです。

その結果「簡単な単語なのに聞き取れない」と思い、その理由「早いから」などと決めつけてしまうのです。

そうなると「早い英語が聞き取れないんだ」と間違った解釈にそって、スピードを上げるにはどうしたらいいんだろう、という方向にむだにエネルギーを使ってしまい、ますます遠回り、疲れてしまいます。

なので、この単語と発音の紐づけを上書きするのが必須です。

単語に紐づけされている発音を修正する具体的な方法

(1) 辞書で発音記号を見て発音することを徹底的にする

(2) スペルと発音の組み合わせを認識して発音練習

(1) 発音記号を見て発音することを徹底的にする

私は振り返ると、辞書で発音記号を見て発音するということをやりだしてから、英語の発音が上達し、結果リスニング力も数段飛ばしで上がりました。

私がこの方法にたどり着いたのは、もともとは実は発音のなかでもアクセントの位置を間違えないようにしたいと思ったある恥ずかしい出来事がきっかけでした。

翻訳を学びにいっていたとき、patternという英語をパターンと普通にひらがな読みしてしまい、講師に「パターン」って!とめちゃくちゃ馬鹿にされたのです。いい大人になって教室で他の生徒全員の前で馬鹿にされるって、まあまあな経験です。

(patternは実際はpaの部分にアクセントが来るので、そこが強く、気持ち高めに発音します。)

その体験から、辞書を引くたびにどんな簡単な単語でも、発音記号をチェックし声に出して言ってみる習慣がつきました。するとおもしろいことに、アクセントがわからないとその単語を発音できないようになっていったのです。それまでは適当に予測して言えていたのに、身体が拒否するというか、無理に言うととても気持ち悪いのです。

今でも紐づけがしっかりしていない単語や初めて出会った単語は、アクセントの位置を間違えたりして、あちゃーとなります。でも面白いことに、そんな単語ほど正しい発音を確認して自分で発音したとき、ちょっとした快感を覚えるのです。

やってみないと想像つかないかもしれません。でもこの快感を知ると、発音をいちいちチェックすることが面倒ではなくなります。

(2) スペルと発音の組み合わせを認識して発音練習

この手法はフォニックスというメソッドが有名です。わたしの生徒さんの中にも、これを始めてから英語が文で聞こえるようになったという方もいらっしゃいます。

ただし!わたしの音認識はフォニックスとちょっと違うのです。学校で教えるものとも違う。

わたしの認識では子音には音がないから。

子音は口の形だけ。そう認識しておくことが英語の発音に関する、とくに日本人のいろんな悩みの解決になります。スペルにはあるのに聞こえない語尾の文字や、次の単語の母音とくっついて発音されるリエゾンが、すんなり理解できるからです。

ここで日本人にとって、なぜそれがいいのかをお話ししておきます。

日本人にとって英語の単語と発音の紐づけが混乱する理由

日本語はどのひらがなもすべて一音で、子音と母音という分かれ目すら実際はありません。

あいうえお、が母音。それ以外は子音と母音の組み合わせというのは、ローマ字がつかわれるようになって生まれた認識だと思います。実際は、「あ」も「か」も同じ長さの同等の一つの音で、「か」は「k・a」ではありません。

なので、子音で終わる単語を見ても、多くの日本人はgやdを「グ」や「ド」とuやoの存在しない母音をつけて発音してしまったり、母音はつけなくても声帯から声を出すはずだと思ってしまっているのです。

するとallのような単語を実際に聞いたとき、llは舌が上の前歯の裏につくだけで終わって声帯がふるえることがなく発音されると、allだとわからない。

こうしたことから抜け出すために、英語の子音は後ろに母音が来て初めて聞こえる音になる、と意識にしみこませる必要があるのです。

具体的なトレーニング法

そこで私がおすすめするのは、子音と母音を分けて、子音の口の形をきっちり練習すること。

たとえばwの発音と言われると、「ウ」とか「ウォ」という音を出すと思っているかもしれません。でも、それはwoだったりwaだったりという母音が来るからその音になるのです。

まずwという唇を強くしぼって尖らせた口のかたちを作る。それから、声帯を震わせて音を出し、次に母音を発音する。というきちんと子音と母音をそれぞれ分けて発音することを意識してトレーニングしてみてください。

この意識、そして発話の感覚は大人になってからでも、比較的短期間に簡単に身につきます。だいたい子音と母音の分離感が体に入ったら、それを意識して単語を発音、さらに次は文章を音読というように、発音する単位を大きくしていくのです。

続けていくと。。。

リスニングしたときに、これまで邪魔していたカタカナとの紐づけが外れ、英単語がひとつひとつ粒だって聞こえるようになります。

ノイズが言葉に聞こえた耳が開く感じ。これは徐々に変化するのではなく急に一段階段を上ったように起こります。

そしてこのころには、英語を読んだり話したりすると、発音を褒められる、なんてことも増えてきます。そうなれば、リスニング苦手、英語苦手だったはずが、英語への自信に変わっているはず。

正直、このトレーニングには3か月もかからないかもしれません。実際わたしも1か月ぐらいでこの感覚が身に付きました。ただ、定着させるには3か月は徹底的に意識してされることをお勧めします。

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