【英語学習のヒント】英文法書はどれを選んだらいい?  句読点の説明のある文法書はこれ

ワンポイント英語で3回ほど
コロン(:) を扱うにあたり
手持ちの文法書4冊と
英語を国語とする人用の参考書2冊を見直してみました。



調べた本はちなみに
英文法解説(第4版 金子書房)
実例英文法(改訂3版 Oxford)
ロイヤル英文法(改訂新版 旺文社)と
総合英語Forest(5th edition 桐原書店)
Practical English Usage (Oxford)
The Elements of Style (4th Edition (Longman)



でも、句読点という項目が設けられていた本は
一冊もありませんでした。



巻末などに付録的にまとめが書かれていたのも
ロイヤル英文法と総合英語Forestだけでした。



私が持っているのは2000年代に買ったものなので
最新版では追加されているものもあるかもしれません。


が、句読点について説明されている文法書は
意外と少ないことに驚きました。



ちなみに手持ちの辞書数タイプでコロンを調べると
どんな句読点かの説明はありますが
コロンをつかった例文はのっていませんでした。

句読点は 
教わる機会がないと
知らないままでいることが多い項目かもしれません。
自分が知りたい情報がしっかり扱われているか
そこにフォーカスして文法書を探してみるのは
文法書えらびのひとつの方法です。

【ワンポイント英語】句読点シリーズ コロン(:) 3

英語の句読点のひとつ、コロン(:)の紹介の3つめです。



コロンていうのはこういうの→:



コロンは文の中の区切りを表す
とよく説明されますが
私はネイティブの先生に
「繋ぐ」ものとおそわりました。



コロンの繋ぎの働きは次の3つです。
1.「たとえば」という意味で、具体例を羅列する
2.後ろに引用をつける
3.「つまり」「すなわち」という意味で、要約や説明を加える



ここまでで1.と2.の説明をしました。



今日は最後の
3.要約や説明を加えるコロンです。


どんな使われ方をするか、
まず例文をあげますね。



This is what I’d most like to say: Just shut up and do what you love.
私は君にこう言いたい。四の五の言わずに好きなことをやりなさい。



この英文はコロン(:)の前の、This is what I’d most like to sayも
後ろのJust shut up and do what you love.も、それぞれ一文として成立しています。



なのでコロンではなく、ここはピリオドを打っても間違いではありません。


でも、このThis is…の文とJust shut up…は文の流れとしてとても繋がりが強い、ということを表したい場合にコロン(:)を使って、2文なんだけれど1文として筆者は表したいところなんだよね、という意図を伝えることができます。



コロンの使われる場面はここまでお話しした
1.具体例を羅列する
2.後ろに引用をつける
3.要約や説明を加える
の3つのほかに



時刻の時と分の間を示す
12:00



正式な手紙の書き出しで相手先の名前の後につける
Dear Ms Kuriu: 



箇条書きを次に並べることを知らせる「以下の通りである」という意味のas followsの後ろにつける
The comments submitted by participants are as follows:
a. XXX
b. XXX
c. XXX
(参加者から寄せられた意見は以下の通りです。a. XXX b. XXX c. XXX)



ピリオドは完全に文が終わったことを示します。
コロンは、そこで終わってもおかしくないけれど、続く文とは関係性が強いから一文と言ってもいい。
そういうときに使います。



次はあるいみコロンよりもっとなぞなセミコロンについて書きますね。



私はセミコロンが使えるようになったとき、自分の英語のレベルがひとつ上がったような気持ちになりました。



Don’t miss it!

【ワンポイント英語】句読点シリーズ コロン(:) 2

よく見かけるけど、なんのために入ってるか分からない記号コロン(:)。
 
 
 
コロンていうのはこういうの→:
 
 
 
コロンは文の中の区切りを表す
とよく説明されますが
私はネイティブの先生に
「繋ぐ」ものとおそわりました。
 
 
 
コロンの繋ぎの働きは次の3つです。
1.「たとえば」という意味で、具体例を羅列する
2.後ろに引用をつける
3.「つまり」「すなわち」という意味で、要約や説明を加える
 
 
 
前々回は1.の説明をしました。
 
 
 
今日は2.後ろに引用をつける
コロンについて解説しますね。
 
 
 
これは実にシンプル。
 
 
 
誰かが「~」と言いました。
というとき
多くは日本語のカギカッコ「」にあたる
“ ”で言ったセリフを囲みます。
 
 
 
ちなみに” “はquotation mark という名前です。
quotationとは引用という意味で
まんまその働きを表す名前ですね。
 
 
 
 
で今回のコロン(:)は
この” “で囲わずにこのコロンをつけるだけで
後ろがその人の言ったことや
どこかに書いてあったことの引用を
直接くっつけることができます。
 
 
 
Hamlet said at the very beginning of the book Hamlet: To be, or not to be, that is the question.
(ハムレットは「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だと言いました。) 
 
 
 
言った言葉や文章の引用なので
その言葉どおりであることが重要です。
 
 
 
ここが
Hamlet said that the problem is whether he should be or not.
というようにセリフの意味は同じだけれど
言ったとおりではなくなっている文とは異なる点です。
 
 
 
次回はコロンの3.の使い方について書きますね。
 
 
 
Have a nice day!

【ワンポイント英語】句読点シリーズ コロン (:) 1

文の途中に何気なく挟まっていて
大した意味はないような
そんな小さな記号たち



コロンて聞いたことありますか?



こういう記号です→:

よく見かけるけど
なんのために入っているのか分からない。



ではもうひとつ。
こちらはどうでしょう?



これ→;



さっきの記号に似てるけど
下の点が丸い点じゃなく
カンマになっている。



こちらはセミコロンといいます。



どういうときにどっちを使うのか。



気にしたことない?



実は明確な違いがあるのです。



これを知ったら
文章のつながりが、より分かりやすくなります。



まずはコロンから説明しますね。



コロンは日日本語の句読点のひとつです。
日本語の場合は。と、しかないですが
英語には4つあります。



カンマ、コロン、セミコロン、ピリオドです。



上の順番で、各記号の前後の部分の区切られ度合いが強くなります。



コロンは句読点なので「区切る」と説明しているものが多いのですが
ネイティブの先生から教えてもらったときは
「つなげる」働きをすると言われました。



本来なら、直接繋がることのない文や語句を
コロンを入れることで続けて一文にすることができる。



そういう働きがコロンとそしてセミコロンにはあります。



コロンの繋ぎの働きは次の3つです。
1.「たとえば」という意味で、具体例を羅列する
2.後ろに引用をつける
3.「つまり」「すなわち」という意味で、要約や説明を加える



1.の例文です
My teacher told me that there are three important Cs in writing English sentences: clear, concise and consistent.
(私の先生は英語の文章を書く上で3つのCが大切だと教えてくれました。それは明確さ、簡潔さ、一貫性です。)



コロン(:)の後ろにthree important Csの内容が具体的に羅列されています。



本来ならこの文の中で述語でもなく、
直前のsentencesを修飾しているわけでもないので
形容詞のclear、concise、consistentは
この場所に来ることはできません。



でもコロンを入れることで
具体例や補足説明だよ
ということが分かり
直接文の中にことわりなく
入れることができるのです。



長くなったので
2.についてはまた次回書きますね。

【ワンポイント英語】ジャニーさんの逝去に寄せて「亡くなる」という表現

今日はジャニー喜多川さんが亡くなられたというニュースを受けて
「死ぬ」ではなく「亡くなる」という表現をお伝えします。

普通は「死ぬ」はdieという動詞を使います。

日本語でもあまり、
〇〇さんが死んだ、
と言いたくないシーンてありますよね。


dieが失礼とか乱暴
ということではないのですが
「死」を直接表す言葉です。

それを婉曲にいうことで
日本語の「亡くなる」「逝く」に近い言い方に
することができます。

それが
pass away です。

passは「通り過ぎる」の他に「消える」という意味もあります。
 


awayは「離れる方向へ」「遠くへ」という意味の副詞。
 


存在していた人が消えて遠くへ行ってしまった。
そこからpassed awayで「亡くなった」となったのでしょう。

Johnny Kitagawa passed away on July 9, 2019, mourned by many people.

(ジャニー喜多川さんは2019年7月9日に、多くの人に惜しまれながら亡くなりました)

子育て中や海外生活、
離婚、翻訳の勉強、
人生の様々な局面を、
SMAPに支えてもらいました。

ジャニーさんのご冥福をお祈りします。

【ワンポイント英語】伝わる発音6:単語の中の音の区切りを意識しよう


前回はカタカナ発音にならないための
子音の発音の仕方についてお話ししました。


今日はカタカナ英語だと伝わらない理由
ちょっとだけ上級編をお伝えします。


今日お話しするのは
日本語と英語の認識音の構成の違いです。


まず日本語の音を説明しますね。


日本語の50音のうち
小さいつ、や、ゆ、よをのぞいた全ての音は
かならず声帯が震えます。


つまり母音がくっついて
一音を構成しています。


これに対して英語の一音は
母音をひとつ含む音のかたまりで
できています。


このかたまりを音節とよびます。


たとえは
popcorn


これはpopとcornという
2つの音節でできています。



popにもcornにもoの母音がひとつずつ入っていますね。


2つめのpや最後のnは
子音なので
それだけでは一音として認識されないとも言えます。


ところが日本語でポップコーンというと
「プ」のおとも
「ン」のおとも
一音として認識されます。


ポップコーンは
5音もしくは
小さいつも入れると
6音と認識されます。


ですので
ポップコーンと発音すると
pop-pou-corn
という単語に聞こえていることになります。


(「ん」は分かってもらえることが多いです)


2音の単語と3音の単語になってしまうので
同じ単語だと気づきにくい
というのが
発音が通じない原因のひとつです。


ま、ポップコーンぐらいなら
だいたい分かってもらえるとは思いますが
音節が多い単語になると
音節で区切らないと
伝わりにくくなっていきます。


自分でこうした発音に気をつけて
練習しておくと
今度は英語を聞くときも
音の認識がかくだんにしやすくなります。


では、また書きますね。


Have a lovely day!

【ワンポイント英語】伝わる発音5:子音と母音をいっしょに発音しない


カタカナ発音になっちゃう
 
 
これがお悩みの方
結構いらっしゃいます。
 
 
カタカナ発音になっちゃうのは
なぜなんでしょう?
  
 
英語と日本語の発音で
決定的に違うこと。
 
 
それは
日本語は全ての発音に母音がくっつくけれど
英語は子音だけの音がほとんど
 
 
という点です。
 
 
母音は日本語のあいうえおに相当するもの 
子音はそれ以外です。
  
 
子音は
それ自体に音があるというよりは
舌の位置や唇の形だと
思ってもらうといいと思います。
 
 
なので子音自体には
声帯を震わせる音がありません。
 
 
たとえばPの音
 
 
これは上下の唇を
内側に巻き込むようにして口を閉じ
その唇をはじき飛ばすように
空気を一気に外に出すと出る音です。
 
 
これだけでは声帯は震えないので
聞こえるのは
唇が放つ空気音だけです。
 
 
まず音のない子音が出る舌や唇の形をつくり
そこに声帯を震わせる母音が続くことで
英語の音はできていきます。
 
 
日本語は子音と母音がほぼ同時に発音されます。
 
 
なので日本人は、
子音だけの場所でも
母音をつけて発音してしまう癖が
つい出てしまいがち。
 

カタカナ英語だなあ
と聞こえてしまうポイントの大きな要因は
この子音だけなのに
母音を入れてしまう発音の仕方です。
 
 
カッコよくないだけでなく
伝わらない原因のひとつでもあります。
 
 
次回はなぜ日本語発音の子音だと
伝わらないのか
ちょっと上級なお話しを書きますね。
 
 
じめじめした季節、暑かったり冷房で寒かったり。
身体がまだ慣れません。
 
みなさまもどうぞ
Please take care and have a nice day!

【ワンポイント英語】伝わる発音4:子音の発音LとR

引き続き子音の発音、
今日はLとRです。

この二つは両方とも日本語ではラリルレロと表記さますが、
英語的には全く別物。

たとえはredとled。
カタカナではどちらもレッドと表記されます。

readは読むという動詞の過去形、
ledは導くという動詞の過去形です。

I led him to the office. 
私は彼をオフィスへ案内しました。

と言いたいところを

I read him to the office.
と言ってしまうと

私はオフィスに彼を読んで聞かせました。

とわけの分からない文になってしまいます💦

日本人の発音を聞いていて
Rの発音を意識しすぎて
Rではないところでも
Rの発音をしてしまう人が
多いなと思います。

英語をはなそうとすると
緊張からか
無意識にRスイッチが
入ってしまうようです。

これではせっかくの意識が
仇になって
伝わらない英語になってしまいます。

では、LとRの発音の仕方です。

まずL。

舌先を上の前歯につけたまま声を出します。これがLです。

これだけだと「う」と
言っているように聞こえます。

口を次に続く母音に合わせた形にして
(たとえばlastなら「a」の形で)
舌を歯の裏を下に滑らせるようにしてから離すと
laの発音になります。

Rは
舌を喉の奥に向かって丸めます。

この舌をもとに戻しながら母音を発音すると
(たとえばroseなら「o」の形で)
roの発音になります。

どちらも大げさかな
と思うぐらいで
ちょうどよいです。

Lのときは、
舌の裏を相手に見せるつもりで。

是非トライしてみてください。

また書きますね。

Have a pleasant day❣️

【ワンポイント英語】伝わる発音3 :子音の発音sとsh


前回は子音のvとbのちがいについてお話ししました。

この他に区別して発音するのが
苦手な人が多いのが
sとsh
それからLとRです。

まずsとsh。

分かりやすい単語で見てみましょう。

カタカナだとシーと同じように書かれてしまうsee(見る)とshe(彼女)。

seeは、
上下の前歯をくっつけて、
舌先を下の前歯の裏につけ、
空気の通る道を狭くします。

それから息だけを通しながら
少し歯の間をあけ、
あとからイーと声を出します。

あえてカタカナで書くならスィーで、
スの部分は音ではなく
息だけが出ている状態です。

これにたいしsheは
口をうのかたちにすぼめ
声を出さずにしゅと息を出し
あとからイーと声を出します。
あえてカタカナで書くなら
シュイーで、シュの部分では
声を出しません。

seeがsheの発音になってしまう人が日本人にはけっこう多いです。

しかも、そうなっていることに自分で気つきにくい傾向が見られます。

まず耳で聞いて二つの違いを
聞き分けられるかを
確認してみてください。

耳ですぐ分かるなら
自分の発音が違いを意識して
できているか
チェックしてみてください。

ではまた書きますね😃

Have a happy afternoon✨

【ワンポイント英語】伝わる発音2 子音の発音VとB

海外で簡単な単語なのに全然わかってもらえなかった

私自身のそういう経験をシェアしますね。

まだ英語を仕事にするとは、つゆほども思っていなかった20代のころのオランダのアイスクリーム屋台でのことです。

ちなみにオランダはほとんどの人が当たり前に英語を流暢に話します。

私はスポーツ競技の試合のために行ったのですが、運営のボランティアをしていた子どもたちも英語を話していました。

さて、アイスクリームショップで私がほしかったのはバニラアイス。

バニラはvanillaというスペルで
真ん中のniにアクセントがきます。

私はアクセントがどこにあるかはたまたま知っていたので、自信をもってバニラと注文。

でも、売り子のお姉さんは(?_?)こんな顔。

もう一度言い直すと、にっこり笑ってバナナ味をすくおうとします。

私はあわてて、Noといって止め(Noは通じました^^;)
一音ずつ区切って
バ・ニ・ラと言うもお姉さんは
だからバナナでしょ?と。

勘のよいかたはもうお分かりかもしれません。

なぜお姉さんがバニラではなく
バナナと思ったのか。

それは私の「ば」の発音です。

バニラのバがvaだと当時は知らなくて、バナナと同じbaで発音していたのです。

最初のVがBで発音されていると、バニラアイスは食べられないのです。

後ろがニラとナナで全然違うじゃないかというのは日本語の発音の発想なのです。

前回の投稿に続く、
伝わるか伝わらないかの
大事な分かれ道の二つ目は
子音の発音です。

Bは日本語のばびぶべぼと同じと思ってよいのですが

Vはしっかり上の前歯で下唇を噛んで

そこから歯のしたで下唇をスライドさせるようにしてもとに戻しながら喉から音を出しましょう。

大げさにやってやり過ぎることは全くありません。

むしろ下唇を噛んでいる口の動きを
目でみてもわかるように
してあげる方がよいです。

ではまた書きますね。

Have a great weekend💕