【ワンポイント英語】句読点シリーズ コロン (:) 1

文の途中に何気なく挟まっていて
大した意味はないような
そんな小さな記号たち



コロンて聞いたことありますか?



こういう記号です→:

よく見かけるけど
なんのために入っているのか分からない。



ではもうひとつ。
こちらはどうでしょう?



これ→;



さっきの記号に似てるけど
下の点が丸い点じゃなく
カンマになっている。



こちらはセミコロンといいます。



どういうときにどっちを使うのか。



気にしたことない?



実は明確な違いがあるのです。



これを知ったら
文章のつながりが、より分かりやすくなります。



まずはコロンから説明しますね。



コロンは日日本語の句読点のひとつです。
日本語の場合は。と、しかないですが
英語には4つあります。



カンマ、コロン、セミコロン、ピリオドです。



上の順番で、各記号の前後の部分の区切られ度合いが強くなります。



コロンは句読点なので「区切る」と説明しているものが多いのですが
ネイティブの先生から教えてもらったときは
「つなげる」働きをすると言われました。



本来なら、直接繋がることのない文や語句を
コロンを入れることで続けて一文にすることができる。



そういう働きがコロンとそしてセミコロンにはあります。



コロンの繋ぎの働きは次の3つです。
1.「たとえば」という意味で、具体例を羅列する
2.後ろに引用をつける
3.「つまり」「すなわち」という意味で、要約や説明を加える



1.の例文です
My teacher told me that there are three important Cs in writing English sentences: clear, concise and consistent.
(私の先生は英語の文章を書く上で3つのCが大切だと教えてくれました。それは明確さ、簡潔さ、一貫性です。)



コロン(:)の後ろにthree important Csの内容が具体的に羅列されています。



本来ならこの文の中で述語でもなく、
直前のsentencesを修飾しているわけでもないので
形容詞のclear、concise、consistentは
この場所に来ることはできません。



でもコロンを入れることで
具体例や補足説明だよ
ということが分かり
直接文の中にことわりなく
入れることができるのです。



長くなったので
2.についてはまた次回書きますね。

【ワンポイント英語】ジャニーさんの逝去に寄せて「亡くなる」という表現

今日はジャニー喜多川さんが亡くなられたというニュースを受けて
「死ぬ」ではなく「亡くなる」という表現をお伝えします。

普通は「死ぬ」はdieという動詞を使います。

日本語でもあまり、
〇〇さんが死んだ、
と言いたくないシーンてありますよね。


dieが失礼とか乱暴
ということではないのですが
「死」を直接表す言葉です。

それを婉曲にいうことで
日本語の「亡くなる」「逝く」に近い言い方に
することができます。

それが
pass away です。

passは「通り過ぎる」の他に「消える」という意味もあります。
 


awayは「離れる方向へ」「遠くへ」という意味の副詞。
 


存在していた人が消えて遠くへ行ってしまった。
そこからpassed awayで「亡くなった」となったのでしょう。

Johnny Kitagawa passed away on July 9, 2019, mourned by many people.

(ジャニー喜多川さんは2019年7月9日に、多くの人に惜しまれながら亡くなりました)

子育て中や海外生活、
離婚、翻訳の勉強、
人生の様々な局面を、
SMAPに支えてもらいました。

ジャニーさんのご冥福をお祈りします。

【ワンポイント英語】日本人が間違いやすい「行ったことがある」の表現

今日は「行ったことがある」という経験を表す表現です。

~したことがある、といった経験は「現在完了形」を使う
と聞いたことがある方は多いと思います。 

ならば、行ったことがある、と言いたい場合は
goを使えばいいから
たとえばハワイに行ったことがあるというときは
I have gone to Hawaii.でしょ 
と思ったそこのあなた。 

おしい!!! 

ここはgoneではなく
be動詞の過去分詞のbeenを使います。 

つまりI have been to Hawaii.  

なぜかと言われてもそうなのだから仕方ない 

といいたいところですが私が推測するに・・・ 

goという動詞は今いる場所からどこかへ出かける、
その場を離れて別の場所へ移動する、
という意味です。 

行ったことがある、
という日本語だと分かりにくいのですが
「行ったことがある」で本当に伝えたいのは
実は「私はそこにいたことがある」です。 

なのでgoではなく「いる、ある」の意味の
be動詞を使うのではないかと。 

ちなみにgoを完了形で使うのは
She has gone to Hawaii.
彼女はハワイにいったよ(だから今はいないよ)。
と言いたいときです。 

あなたと私で話していて、二人はいまここ、
お互いの目の前にいます。
その上で、ここにいない
別の場所に行ってしまった彼女を話題にするとき
goの完了形を使います。 

つまりgoの完了形を使うのは
行ったことがあるという経験ではなく
行ってしまって今はここにいない
というときということです。 

ではまた書きますね。

Have a lovely weekend!

【ワンポイント英語】進行形の受動態

今日は受動態の進行形です。

受動態のかたちはbe動詞+過去分詞

進行形のかたちはbe動詞+現在分詞 

受動態の進行形はこの2つをドッキングさせることになります。 

このドッキングの仕方がまるで数式みたいにブレがなくて論理的で美しい~~!っと思ってしまいます。 

こういうところ英語バカなのかもしれません(^_^; 

ペンキを塗っている途中のドアを例に説明しますね。 

受動態ではない文(能動態)だと
Someone is painting this door.
(誰かがこのドアを塗装中です)となります。 

この文をthis door を使った受動態にしたい場合、まず時間を表す進行形が先にきます。


なのでThis door is ~ingとなります。 

そして次に受動態をドッキングするので
~ingの部分に受動態が来ます。 

でもpaintの現在分詞であるpaintingをそのままくっつけてしまうと

This door is painting 

とドアが塗装を行っていることになってしまいます。 

なので受動態の形であるbe動詞+paintedをあてはめなくてはなりません。 

そこで~ingの形になる役を受動態のbe動詞に請け負わせます。  

つまりis being paintedとなるわけです。 

全体ではThis door is being painted.

ちゃんと進行形の要素であるbe動詞+ingもあるし
受動態のbe動詞+過去分詞も
無駄なく漏れなくすっきりと収まってます。 

数学が好きな人や、論理思考が得意なひとは
英語のこういう美しさに
共感してもらえるんじゃないでしょうか。 

そして論理思考が不得意なひとは
英語の仕組みでものを考えると
自然と論理思考が染みついていくと思います。